皆様はビタミンについてどこまでご存知でしょうか?
ビタミン類は体内で生成することができないため、言うまでもなく人間にとって欠かすことのできない栄養素です。
そしてビタミン類は、水に溶けやすい水溶性ビタミンと油に溶けやすい脂溶性ビタミンの二種類に分けられます。
ビタミンが不足すると健康に悪影響が生じるため、日々十分な量のビタミンを摂取する必要があります。
それでは、一体どのようにしてビタミンを摂取すれば良いのでしょうか?
今回は脂溶性ビタミンに焦点を当ててお話ししたいと思います。
もくじ
脂溶性ビタミンの特徴
まず、脂溶性ビタミンは油に溶けやすく熱に強いビタミンの総称です。
また水溶性ビタミンと異なり、余分なものはほとんどが体外で排出されないため、過剰症に注意する必要があります。
特にサプリメントは過剰摂取してしまうリスクを高めてしまうので、よほどのことがない限りは食事から脂溶性ビタミンを摂取するようにしましょう。
そして、脂溶性ビタミンも水溶性ビタミンと同様に欠乏しやすい(特にビタミンA)ため、注意が必要です。
脂溶性ビタミンの種類
以下の表に、脂溶性ビタミンの情報を簡潔にまとめましたのでご覧ください。
種類 | 主な働き | 欠乏症 | 過剰症 |
---|---|---|---|
ビタミンA | ・眼安&味覚の調整 ・肌&粘膜の調整 ・美容効果 |
・夜盲症 ・免疫の低下 ・ニキビ ・乾燥肌 |
・食欲不振 ・めまい ・下痢 ・頭痛 |
ビタミンD | ・筋肉の機能向上 ・骨の代謝 |
・骨粗しょう症 ・動脈硬化 ・骨軟化症 |
・便秘 |
ビタミンE | ・老化防止 ・善玉コレステロール増加 ・貧血予防 |
・肩こり ・冷え ・貧血(溶血性) ・シミ |
・血液凝固障害 |
ビタミンK | ・骨の代謝 | ・血液凝固障害 | ・血圧低下 ・嘔吐 |
吸収効率を上げよう
ここまで、脂溶性ビタミンの重要性について解説してきましたが、それでは脂溶性ビタミンを効率よく摂取するにはどうすればよいのでしょうか?
まず、水に溶けて熱に弱い水溶性ビタミンと比較すると、摂取のしやすさは圧倒的に勝ります。
例えば水溶性ビタミンの場合、茹で調理を施すことでほとんどの栄養素は失われてしまいますが、脂溶性ビタミンはそういったことがありません。
しかし、油に溶けやすいと言った特徴があるため、吸収効率を高めるためにドレッシングで和えたり、炒め物にしたりするなどして、なるべく油と一緒に摂取するよう心がけると良いでしょう。
まとめ
今回は脂溶性ビタミンにおける正しい知識をお伝えしました。
きゃろさん
脂溶性ビタミンは、デリケートな水溶性ビタミンと比較すると、吸収効率の高め方についてはそこまで気を使わなくてよいものの、過剰症にも注意する必要があったり、そもそも十分に脂溶性ビタミンが含まれる野菜を摂取する習慣をつけるなどの心がけも重要となってきます。