みなさんは家庭菜園を行う上で、今までに病害虫に悩まされたことはありませんか?
その経験がある方も無い方も、病害虫について知識を深めることで、より家庭菜園を安心して行えるのではないでしょうか。
今回はその中でも、害虫にスポットを当て、主な害虫の種類について解説していきたいと思います。
もくじ
アブラムシ
アブラムシは、春から秋にかけて多く、野菜の葉や新芽を中心にして寄生する害虫です。
成長を遅らせ、病気を媒介する恐れがあります。
予防方法は、風通しの良い環境で栽培することです。
多くの植物に寄生しやすいので、こまめにチェックすることが重要です。
アブラムシが発生してしまった場合、発見次第すぐに除去しましょう。
薄めた牛乳をスプレーで吹きかけると窒息させる効果があります。
特にアブラムシが付きやすい野菜としては、キャベツ、小松菜、きゅうり、ナス、トマト、ニンジン、ジャガイモ等があります。
アオムシ
アオムシは蝶の幼虫で、ベビーリーフ等の葉物、特にアブラナ科の植物につきやすいのが特徴です。
葉の裏に寄生し、葉や茎を食い荒らしてしまいます。
予防方法は、葉の裏に卵を発見したら幼虫になる前に割りばし等で取り除きましょう。
もし既に幼虫になってしまっていたら見つけ次第つまんで除去し、大量に発生している葉は葉ごと取り除きましょう。
アオムシが付きやすい野菜は、キャベツ、アブラナ、小松菜、ブロッコリー、はくさい、カブ、ルッコラ、カリフラワー、チンゲンサイ等があります。
ナメクジ
ナメクジは夜行性の害虫で、湿気を好み、夜のうちに葉や実、茎を食い荒らしベタベタとした体液を残します。
室外に鉢を出した場合は注意が必要です。
予防方法としては、鉢の下の通気性を良くし、鉢底網をして侵入を防ぎましょう。
鉢裏を定期的にチェックし、被害を発見したら、活動している夜間を狙って取り除くのがオススメです。
ナメクジが付きやすい野菜は、キャベツ、ネギ、はくさい、しいたけ、イチゴ等があります。
ハダニ
ハダニは、春や秋を中心に、葉の裏に発生して汁を吸う害虫です。
被害を受けた葉は葉緑素を抜かれ、かすれた白色に変色してしまいます。
高温と乾燥を好み、多くの植物に発生しやすいのが特徴です。
予防方法は、水やりの際に時々葉の裏を洗うようにしましょう。
発見した場合は、予防策と同様に水で洗い流し、大量発生している場合は葉ごと取り除きましょう。
特にハダニが付きやすい野菜としては、きゅうり、ほうれん草、パクチー、サトイモ、シソ、スイカ等があります。
ヨトウムシ
ヨトウムシは、ヨトウガという蛾の幼虫で、黒いアオムシのような見た目をしています。
夜行性で、夜のうちに葉や茎を食い荒らします。
予防方法は、食われている箇所が無いかこまめに確認することです。
もし被害を受けていた場合、株元の土に潜んでいることが多いので、見つけ次第取り除きましょう。
活動している夜間に狙うのもオススメです。
ヨトウムシが付きやすい野菜は、キャベツ、はくさい、ジャガイモ、ブロッコリー、カリフラワー、イチゴ等があります。
ハモグリバエ
ハモグリバエは、ハエの仲間の一種で、特にナス科・マメ科・ウリ科・キク科・アブラナ科・ネギ科の野菜を好みます。
幼虫の頃に葉を食い荒らします。
ハモグリバエが食べた葉は、表面に白い筋状の跡が残ります。
予防方法としては、苗を購入する際に葉に白い筋が無いか確認します。
室外で栽培する際は防虫ネットを被せておくのも有効です。
既に発生してしまった場合は、被害に遭った葉を取り除き、幼虫は見つけ次第駆除しましょう。
特にハモグリバエが付きやすい野菜は、ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、エンドウ、インゲン、ソラマメ、きゅうり、カボチャ等があります。
まとめ
今回は家庭菜園で悩まされる害虫をご紹介しました。
きゃろさん
ご紹介したのは一部であり、上記以外にも害虫は存在します。
農薬を使わないようにするには、日ごろから植物をよく観察、対策をすることが重要です。